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こま

最初开始

第一章
「ならば、ひざまずくが良い。頭が高い
――だから。
……そうだ。
にこにこと手を振って、こまは石段の
「もしや……こまの事を心配して、わら
「ごめんね、お兄ちゃん……本当に。迷
「……おかえり、こま」
「”鬼”とは、この国においては角を
「わぁ……由ちゃん、物知りなんだね」
「……こまさんですのね?」
「なんで……あんな事を?」
「あっ、お兄ちゃん。ここにいたんだね」
「あ、あれっ? でも、お兄ちゃん聞い
「こまっ……!」
あれ……前にも、こんな事があったよ
「……こりす」
「……なんでまた?」とは僕も訊かなかったし
「ふふっ……こまさんは面白いですわね」
「がんばろうね? お兄ちゃん」
――前を行く由の背中を見つめな
僕は、立っているのに何故か重い腰を
「こっちは……燕子花こりす」
「こま、こんなところで待っておっても
「……何だと?」
「……ごめん。こま」
――僕は少し考え、
(……こま……)
「だっ……だめっ!」
「お、お兄ちゃん……」
第二章
ぽんぽん、と僕は彼の肩を叩いて、そ
「その大麻を振ってみるだけでも、効果
「やってみよう? 由ちゃん。こま、頑
邪魔をするのも悪いと思い、僕はしば
「ほほーう。良い匂いじゃのー」
「……わかってるよ。彼氏と上手く
誰が言い出したのか。
僕はとりあえず、右側の引き出しか
「……別に、嘘でも本当でも宜しい
「……いったい、どういう生活を送っ
「さて。わらわも次の御祓いに備えて、
「よう」
「えっ。ここでお祭り?」
「紫縁祭……」
「こっ……こま、もう一回呼びに行って
「じゃあ、こま……鏡架さんに謝ってく
(……あれ?)
その日は、そんな風にして夜が更けて
僕はこまの部屋へと向かった。
「……ごめんね? お兄ちゃん」
「……なんつーか、もしかしたら……」
「こま……いいかい?」
「……でもやっぱり、お兄ちゃんに
「……や、やー!」
「なんじゃあやつは。愛想のない……」
「でも、幾らなんでも。本人達を無視し
「前から思ってたんだけどさ。親父さん、
僕はそのまま、しばらく千草さんの様
「何だか……元気がないよ? どうかし
「あっ、こまさまだー」
──僕が描くものは、きっと、こ
「……なんで」
「御神体、か……」
「あ、いや。誰が置いていったのかもわ
何か思いつめたような表情をして、こ
僕はこまの姿を探しながら、境内を歩
「そういえば、どこかお主に似てたの」
「巫女舞って、確か……天鈿女命の歌舞
「で……こまちゃんの調子、どう?」
夜になるにつれて、酔いが回って来た
例えば三歳児が描いた画を、母親が見
「あっ……」
「いいって、そんな……」
「ね、お兄ちゃん……約束、覚えてる?」
(……あれ?)
そう言った矢先、こまが戻ってきた。
「どうせ、部屋に篭もって悪巧みをしてい
僕は、こまへと駆け寄った。
「こまさんは怒って下さらないから。何
第三章
「……こまさんを見ておられなくて
言わなくちゃいけない事もあるだろう
(……あれ)
「……行こう」
「いや……やっぱり僕は。うん。後でで
「……あのさ、由。主って……」
「でも、由……どうして嘘なんか?」
「……御祓い」
(……目を覚まして、こまさん)
「……あれ……? こりすさん……
「……お兄様?」
「じゃあ、こまは……僕が鏡架さんを連
「…………」
「…………」
「……はいはい。まあいいですわ。
「だ、ダメっ」
「よし。守りは任せるのじゃ」
「…………」
「……っ……と、お兄様の眼の……
「あっ……こま、行くね」
「……お兄ちゃんは……それでいい
優しく、僕の手を握り締めるこまを感
「他に呼び方はないかな?」
「……こま」
「じゃあ、こまも一緒に……」
「知ってますよ~。とっても可愛らしい」
「──あら。遂にアナタまで参戦で
「それとも、僕の個展の話が出たから?
居間へやってきた僕を出迎えてくれた
「その服……」
やっぱりそうだ──鏡架さんの視線の
「僕にきた、個展の話……君は正直、ど
「……行ってらっしゃい。お兄様」
「もう少し、話をしてても……いいかな」
「それは違うよ!」
「……こまは……こまは、辛くない
第四章
「おお、どうじゃ?」
「……お兄様」
「こまだった頃の事、覚えて……」
「何か、思い当たる事でもあるのかい?」
「……あの娘と一緒にいてくれた事、
「こまの顔で……そんな事を、しない……
──でも、舌はまだ痺れていた。
「くっ……!」
【SAVE1】
「おにぃ……さま……」

ノーマル END

SAVE1开始

第一章
「自分の事、嫌いにならないで……お兄

こま END

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